流転の波止場
山内惠介 Lyrics

Keisuke Yamauchi 恨(うら)みつらみは さらさらないが あの娘泣かせて 郷里(くに)をでた 北の海鳴り 背中で叫(さけ)ぶ 「夢は捨てるな…

こころ万華鏡 どうしてまた泣いている 淀んだ月を浴びて どうしてまた眠らない 渇いた夜を抱いて 人はひとり ひとりだけじゃ 向かうどこ…
つばめ返し 恋と夢との ふたつにひとつ 選ぶ男の 男のつらさ 僕は好きです 貴女(そなた)のことを 心の妻なら わかって欲しい つば…
はまなす母情 旅の途中で 目に止めた 浜に咲いてる 北の花 幼ごころに 美しかった 母が差してた 口紅の色 想いはめぐるよ... 赤い…
シンガポールの夜は更けて 南十字は 燃えたとて 誰にいまさら 恋ごころ 消えた瞳に 似た星を ナイトクラブの 窓に見る ああシンガポール シンガポ…
スポットライト 若さという名の 舞台には スポットライトが ふたつ点(つ)く 君のさびしさ 僕の夢 都会の隅の アパートに 最終電車の …
チェジュドのひとよ 淋しくさせて ごめんねと 髪にくちづけ してくれた あなたのやさしさ 罪つくり 万丈窟のくらやみも 二人でいると天国… 上海帰りのリル 船を見つめていた ハマのキャバレーにいた 風の噂は リル 上海帰りの リル リル 甘いせつない 思い出だけを 胸にたぐっ…
二十才の酒 好きなあの娘に ふられて飲んだ 酒のにがさよ やるせなさ 泣いて飲んで はじめて知った あの娘は俺の いのちだと 二十才…
冬枯れのヴィオラ 木枯らしに襟を立て 街角でひとり 鈍色(にびいろ)の空の果て 心を誘う 国境を越えるのは 明日になるだろう 思い出は黄昏…
古傷 まぶたにおまえが 浮かぶ夜 心の古傷 また痛む 別れちゃいけない 女だったんだ 別れた後で 気がつくなんて 胸に今でも …
君の酒 都忘れの 一輪ざしが 思いださせる あの笑顔 夜風身に沁む 東京の隅で 面影しのぶ 君の酒 路地で見あげる あの星空は…
唇スカーレット 抱きしめていたいんだ これが たとえ嘘でも くちづけは 覚えていたい いつか消える夢ほど 強く指を絡め合い なにも …
夕焼け雲 夕焼け雲に 誘われて 別れの橋を 越えてきた 帰らない 花が咲くまで 帰らない帰らない 誓いのあとの せつなさが 杏の…
夜霧の第二国道 つらい恋なら ネオンの海へ 捨ててきたのに 忘れてきたに バック・ミラーに あの娘の顔が 浮かぶ夜霧の ああ第二国道 …
夢芝居 恋のからくり 夢芝居 せりふ一つ 忘れもしない 誰のすじがき 花舞台 行く先の影は見えない 男と女 あやつりつられ 細…
宗右衛門町ブルース きっと来てねと 泣いていた かわいあの娘は うぶなのか なぜに泣かすか 宗右衛門町よ さよならさよなら また来る日まで …
寒い橋 消すのはつらい あなたの想い出 でも独りでは 生きてゆけない 吹雪にゆれる かずら橋 橋の向うで 待っている 宿命にまか…
恋する街角 夜の札幌 すすき野しぐれ 男はゆきずり 女は傘をさす 夢待ち通り 夢はしご どこか気が合う 肌が合う 惚れたね ほの字だ…
恋の手本 切ない夢に ゆり起こされて 眠れぬ夜が続いても そこにお前の 寝顔があれば 愛しの日々は過ぎてゆく ただひとすじに ただ…
想い出小樽 追ってはいけない 君を追いかけ ここまで来たけど 帰ります 涙ぼかしの 黄昏(たそがれ)は 胸にざわざわ 未練風 想い出…
愛が信じられないなら ため息のみ込む あなたの背中 うしろから抱いて 好きだよと言った 泣いている顔を 見せたくないから 灯りはつけずに この…
東京ブギウギ 東京ブギウギー リズムうきうき 心ずきずき わくわく 海を渡り響くは 東京ブギウギー ブギの踊りは 世界の踊り 二人の夢…
東京ブルース 泣いた女が バカなのか だました男が 悪いのか 褪せたルージュの くちびる噛んで 夜霧の街で むせび哭く 恋の未練の …
柳川雨情 一、 愛しても 愛しても 愛し足りない 君だった 離れても 離れても 忘れられない いつまでも 白秋(はくしゅう)道路に…
残照 どんな夢にも 涯がある ならば二人で 行くもいい なのにどうして すだれ雨 ふいに二人を引き裂いた 行くな 行くな 行…
残雪根室本線 両手で耳を ふさいでも もれて聞こえた 別れの言葉 やさし過ぎた 君がいて 甘え過ぎた 僕がいた... 春は名ばかり 北…
殺陣師一代 握りしめてる 剣ひとふりに 冴えよこもれと いいきかす なんでつかめぬ 芝居のこころ 意地が男が 段平が そっと泣いてる…
流氷鳴き どこかでお前の 泣く声が 聴こえるようで 聴こえるようで また背伸び ギシギシギシと 沖で鳴る 流氷嗚きは みれん泣き …
海峡雨情 霧が雨になる 対馬海峡 あなたの船は 釜山(ぷさん)行 心は博多へ このまま置いてくと やさしく言って くれるけど ダメ…
涙くれないか そうさ夜風を振り切って あの日この街 捨てたんだ わざとそらしたまなざしには 月がさみしく濡れていた 深く慕(おも)いを…
湖愁 悲しい恋の なきがらは そっと流そう 泣かないで かわいあの娘よ さようなら たそがれせまる 湖の 水に浮かべる 木の葉…
白樺の誓い こもれ陽(び)ゆれる 白樺林 肩寄せ歩いた 丘の径(みち) 他の誰かに 言えない恋は 他の誰かを 傷つける せつなすぎる…
船酒場 舞鶴を 日暮れに立って 小樽へ向う船酒場 私がママよ 冗談好きの お客さん おいらの好みの 女だなんて 口説いてみたって…
誰に愛されても ささやかな人生が 灯る街灯り 人知れず哀しみや 涙が燃えてるようね せめてあと一夜 せめてあと一秒 あなたに溺れていたい…
踊子 さよならも 言えず 泣いている 私の踊子よ ......ああ 船が出る 天城峠で 会うた日は 絵のように あでやかな …
釧路空港 風の噂に 聞いたんだ 君が酒場で 泣いてたと 逢いたさに居ても立っても いられない 歯止めを失(な)くした この心 あの…
霧情 黒髪指(ゆび)に 巻きつけて 霧の波止場を さまよえば あなたを慕う 空(むな)しさが こみあげて こみあげて 泣けちゃ…
風蓮湖 釧路 厚岸(あっけし) 霧多布(きりたっぷ) 人もまばらな バスに乗る 年月かけて 重ねた愛が 音も立てずに くずれるな…



黒百合の歌 黒百合は 恋の花 愛する人に 捧げれば 二人はいつかは 結びつく あああ......あああ この花ニシパに あげようか …