例えばヒロ、お前がそうだったように
竹原ピストル Lyrics


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例えばヒロ、
お前がそうだったように

ほうっておいたらおもしろいくらい
おもしろいことがない。
ほうっておいたらかなしいぐらい
かなしいことがない。
陽の光は星の裏っかわから
ぬるっと現われて、
諸々の影を線にして、点にして、
また線にして、
また星の裏っかわに
ぬるっと消えていく。
これは日々なんかじゃない。
ぐずぐずぐずついたかさぶただよ。
根こそぎバールでひっぺがして、
俺が見たいのは鮮血だ。
目が眩むほど、
真っ赤な真っ赤な鮮血だ。
消し忘れたタバコの煙のような
ゆらついた眼差しの青年が、
俺の視界を
ゆらゆらと横切って行く。
睡眠薬たらふく食らって
勝手にくたばりやがったヒロ、
お前にそっくりで、
あぶねーあぶねー、
反射的に殴りそうになったよ。
そーいやこないだ、
お前の父親から電話があったよ。
出なかったけどな。
めんどくせーよ、ばかやろ。
街は眠らない。
だからこっちが
目を閉じるしかないんだ。
街に静寂はない。
だからこっちが
耳を塞ぐしかないんだ。
新しいものが生み出され、
新しかったものが古くなり、
古かったものが忘れ去られ、た、
と思ったらくるんとバック転して、
古かったものが
今一度新しいとされたりして、
挙げ句の果てには古かったものを
わざわざ新しく
生み出し始めたりなんかして。。。
これは時代なんかじゃない。
ぐずぐずぐずついたかさぶただよ。
根こそぎバールでひっぺがして、
俺が見たいのは鮮血だ。
目が眩むほど、
真っ赤な真っ赤な鮮血だ。
背筋と根性を直角にひん曲げて
パソコンの画面を覗き込む。
人の悪口を言って楽しんだり、
人の悪口を言っている人の
悪口を言って楽しんだり。
表面温度0℃、湿度0%、
ただひたすらに
ひたすらな記号の連続、
応酬、雨あられ。
世界のどこの誰とでも
繋がっているようでいて、
世界のどこの誰とも
繋がっていない。
収縮するも無限、膨張するも無限、
輪郭が欠落した空間。
良し悪しではないけれど、
そこへいくとヒロ、
お前は拒食過食で
ときには極端に縮んだり、
ときには極端に膨らんだり
しながらも、
"ここしか居場所がないんです。"
なんてクソみたいなセリフを
真顔で垂れ流しながらも、
"ライブハウス"というこの世で
最も窮屈な空間の中で、
ありとあらゆる輪郭に
がんじがらめにされながらも、
しかし、
正真正銘の意味合いにおいて、
世界のどこの誰とでも
繋がっていこうとしていたのかも
しれねーよな。
さておき、お前、
この世で最も
この世で最も
この世で最も
金髪が似合わなかったよな。
綴りようのない切実を切実という。
綴れる程度の切実は
切実とはいわない。
全ては、"切実"でしか
変えることができない。
だから例えば、
歌で世界を変えることはできない。
歌で人を変えることはできない。
世界を変えることができるのは、
世界が抱く綴りようのない
切実だけ。
人を変えることができるのは、
人が抱く綴りようのない切実だけ。
マスクをつけよう。
風邪の予防の為に。
喉の保湿の為に。
何より、自分が吐き出す言葉の
胡散臭さを噛み締める為に。
あー、臭えったらありゃしねぇ。
これは歌なんかじゃない。
ぐずぐずぐずついたかさぶただよ。
根こそぎバールでひっぺがして、
俺が見たいのは鮮血だ。
目が眩むほど、
真っ赤な真っ赤な鮮血だ。
俺もやってみたいんですけど、
余ってるギターありますか?って
言ってきたお前と、
やってみろよって、
余ってたギターをあげた俺。
あの時の俺とお前以上に
暇で愚かな人間っつったら、
軽々しいことこの上なく、
サークルのりでお祭り騒ぎ、
例えば原発賛成反対云々かんぬん
ケンケンガクガクー
わーわーきゃーきゃー
やってるやつらぐらいの
もんだろうな。
哀しいかな、
消えてなくなって
欲しいやつっているな。
俺も誰かに
そう思われていることだろう。
そこへいくとヒロ、
お前はあくまで俺的には、
ギリギリ、
あくまでほんとにギリッギリ、
消えてなくなって欲しくない、
まあ、そーだな。。
友達だったぜー。
お前のライブ、
見てみたかったなぁ。
最前列でヤジってやったのになぁ。
お前のライブ、
見てみたかったなぁ。
お前も歌うたいになれば
よかったのになぁ。
持ち時間30分なら30分。
1時間なら1時間。
3時間なら3時間。
それが歌うたいの寿命なんだ。
わざわざ自ら、わざわざ
永遠にくたばるまでもなく、
毎日、毎回くたばることができて、
そして何より、
毎日、毎回
生まれ変わることができる、
なんとも自分勝手で
都合のいい存在なんだ。
そーいや、お前にあげたギターを
サトシってやつが持ってったぞ。
お前のツレだって言っていたけど
本当か?
嘘なら呪い殺せ。

ほっておいたらおもしろいくらい
おもしろいことがない。
ほうっておいたらかなしいぐらい
かなしいことがない。
陽の光は星の裏っかわから
ぬるっと現われて、
諸々の影を線にして、点にして、
また線にして、
また星の裏っかわに
ぬるっと消えていく。
これは日々なんかじゃない。
ぐずぐずぐずついたかさぶただよ。
根こそぎバールでひっぺがして、
俺が見たいのは鮮血だ。
目が眩むほど、
真っ赤な真っ赤な鮮血だ。
生きたいとか、死にたいとか。
そんなことはときに、
あくまでときに、
どっちでもいいような
気がするんだ。
そんなことより、
生きたいなら生きたいなりに、
死にたいなら死にたいなりに、
ちゃんと人間か?
ちゃんと人間か?
目が眩むほど、真っ赤に真っ赤に、
ちゃんと人間か?
ちゃんと人間か?
ちゃんと人間か?
ちゃんと人間か?




例えばヒロ、
お前がそうだったように

Overall Meaning

The lyrics of the song "例えばヒロ、お前がそうだったように" by 竹原ピストル convey a sense of monotony and longing for something more exciting and meaningful in life. The singer reflects on the lack of interesting and sad experiences that arise when left alone. The lyrics describe how the sun's light appears and disappears behind the stars, creating a sense of ephemeral beauty. The singer desires to see something more intense and vivid, like fresh blood. The song also touches upon themes of isolation, the passage of time, and the contradicting feelings of wanting to connect with others while also seeking solitude.




Lyrics © O/B/O APRA AMCOS
Written by: takehara pisutoru

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